ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

Cisco Catalyst 3650にSFP-10G-SRを実装しただけでerr-disableになったという話

とある事情でCatalyst 3650と10G SFP+モジュールを調達。で、調達した10G SFP+モジュールは、スイッチのTE3、TE4ポートに実装。ここまではインストレーションガイド通り。

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ちなみに、先の図は次のドキュメントから引用。

www.cisco.com

で、おもむろに電源を投入し、show interface statusを投入すると、 Te1/1/3とTe1/1/4がerr-disabledに。

Te1/1/3    err-disabled    1    full    auto  SFP-10GBase-SR
Te1/1/4    err-disabled    1    full    auto  SFP-10GBase-SR

 err-disabledの典型的な対処方法である、当該インタフェイスに対し、shutdown/no shutdownを投入してもerr-disabledから回復せず。で、show loggingでログを見ると、こんなエラーを発見。なお、省略しているが、Te1/1/4に対しても同じエラーが吐かれていた。

*Feb 13 HH:MM:SS.sss: %PLATFORM_PM-6-MODULE_INSERTED: SFP module inserted with interface name Te1/1/3
*Feb 13 HH:MM:SS.sss: %GBIC_SECURITY_CRYPT-4-ID_MISMATCH: Identification check failed for GBIC in port Te1/1/3
*Feb 13 HH:MM:SS.sss: Warning: SFP gbic-security check fail
*Feb 13 HH:MM:SS.sss: %PM-4-ERR_DISABLE: gbic-invalid error detected on Te1/1/3, putting Te1/1/3 in err-disable state 

 メッセージを解釈するに、SFP+内部の認証キーが合わず、認証チェックで弾かれている感じ。というか、認証キーがSFP+モジュールに埋め込まれているのね、と思ったり。

で、とりあえず手持ちの別の10G SFP+モジュールに換装し、立ち上げ直すと難なく組み込まれる。

Te1/1/3    notconnect    1    full    10G  SFP-10GBase-SR
Te1/1/4    notconnect    1    full    10G  SFP-10GBase-SR

ログを見ても、何も問題なく。

*Feb 13 HH:MM:SS.sss: %PLATFORM_PM-6-MODULE_INSERTED: SFP module inserted with interface name Te1/1/3
*Feb 13 HH:MM:SS.sss: %PLATFORM_PM-6-MODULE_INSERTED: SFP module inserted with interface name Te1/1/4

 ま、なんか変なロットのSFP+モジュールを掴んだのかなと。それがこちら。

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サードパーティーではなく純正品を調達しているのにこのバグは何だかなぁなので、当然、調達元のSIerさんに連絡し、交換してもらったことは言うまでもなく。

ちなみに、サードパーティーで同様の認証チェックで弾かれた場合は、こんな回避策があるようだ。

# no errdisable detect cause gbic-invalid
# service unsupported-transceiver

この覚え書きが、将来の自分にとって役に立たないことを祈りたい...orz

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