ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

「気づく」ことの重要性

相も変わらず腰道具下げて現場でお仕事な一日。

ネットワーク設備は所詮インフラなので、日頃は目立たないところに押し込まれて
結構劣悪な環境で24時間365日の稼働を強いられる。その割には、昔は専用の
同軸ケーブル使ってた機器制御用の信号線なんかもEthernetに乗っかってきて
徐々にIPネットワークに機能が集積されつつある。
例えば、教育研究ネットは我々、○○制御はB社、××関係はC社って感じ。
そんで、各社さんが我々のラック内にツイストペアケーブルを引き込んでくる。

もちろん、いろんな機能がネットワークに乗っかってくるのはいいよ。大歓迎。
使ってなんぼのインフラなんだから。どんどん使ってください。
でも、各社さん自分のシステムさえ動きゃそれでいいって姿勢はどうなのよ。
ただでさえ狭いラック内を我が物顔でケーブル引き回すと、他の機器の保守性
下げるってことに気ぃつかへんのかい・・・

そーゆーラックに限ってトラブルが起こり、結局苦労するのは日常的に
管理してる我々(泣)。で、そーゆーラック内のケーブル整理するのも我々(泣)。
作業性の下がったラック内で悪戦苦闘するのも我々(泣)。

問題に気づいてるけど、諸般の事情でやってないのなら(良くないけど)まだマシ。
問題の存在に気づくことができれば、少なくとも対策を立てることはできるから。

一番悲観的なのは、問題の存在に気づくことができないこと。
自分がやったことの影響がどこにどう及んで、その結果どんな問題が起こりえるか
想定できなければ、当然ながら対策の立てようがない。

想定可能な対象が増え、その対策を立てておくことができれば、
問題を未然に防ぐことが可能となる。それがひいてはシステムの可用性を
高めることにつながる。

当然、その分野における経験と知見を積まなければ気づけない問題もある。
だから日常から自己研鑽に努め、専門性を高めなければならないのは自明。
如何に人が気づかない問題に気づき、事前対策を立てることができるかが
その人の能力を示すと言える。

もちろんそういう努力を続けるのは骨が折れるし犠牲もある。
しかし「気づく力」を高めていくことが、最終的に自分の身を助けると信じたい。

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