ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

5GHz帯が慌ただしい

▽「5GHz帯無線LANの周波数変更」に関するガイドラインについて(第二版)- JEITA
http://it.jeita.or.jp/perinfo/committee/pc/050516_5ghz/index.html

802.11a(5GHz帯)の動きが慌ただしい。

2005年5月以前、J52バンド(34ch, 38ch, 42ch, 46ch)の4chの割当てだったのが、
2005年5月の総務省令にて、
・W52バンド(36ch, 40ch, 44ch, 48ch)
・W53バンド(52ch, 56ch, 60ch, 64ch)
の計8chが利用可能となった。

ただし、J52バンド運用していた無線APをフィールドアップグレードする場合、
W52バンドへの移行しか総務省令で認められないらしい。
# TELECの技術基準適合証明も関連しているっぽい。

つまり、W52/W53バンドで運用したい場合は、最初からW52/W53バンド対応機器を
調達しておかねばならないようだ。

そんでもって、2007年1月にW56バンド(5.6GHz帯)がLAN向けに解放された。
・W56バンド(100, 104, 108, 112, 116, 120, 124, 128, 132, 135, 140の各ch)

おまけにW56バンドは、屋外利用も許可されるとのこと。
但し、以下の機能が必要らしい。
・DFS(Dynamic Frequency Selection)
 通信開始前に周波数の利用状況を調べてから利用chを選択、発信する機能
・TPC(Transmit Power Control)
 状況に応じ、電波出力を調整する機能

ま、空きチャンネル探して、電波出力を適切に調整することでセルを最小限にし、
混信防ぎましょうってことね。当たり前といえば当たり前だが。

いずれにせよ、802.11b/gが利用しているISMバンド(2.4GHz帯)がノイズだらけで
トラブル(混信)も多いので、5GHz帯が本格利用されるための環境整備が進むのは
歓迎すべきと思われる。

ま、来年(2008年)には、draftじゃない802.11nが利用できるようになるのだろうけど。
いずれにせよ、今導入しているAPがどんどん陳腐化してくなぁ・・・。

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