ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

仮想スイッチ機構


久々にネットワーク構築ネタ.

スイッチ2台を仮想的な1台のスイッチとして構成して,冗長性と負荷分散を
実現しましょう,と.
早い話がCiscoのVSS(Virtual Switching System)使ってスイッチクラスタ
作りましょうというお話.

無論,従来からHSRP(Hot Standby Routing Protocol)や
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)を使って,
仮想MACアドレスや仮想IPを構成する方法はあったが,これはそんなこと
しなくても・・・というふれこみ.
# あと,CARP(Common Adress Redundancy Protocol)というのもある.
# 当然Ciscoでは使えないけどw

で,VS-S720-10G-3Cを実装した筐体が2つ.
1台あたりX2-10GB-SR(10GBASE-SR)を2つ実装し,2台のスイッチ間で
VSL(Virtual Switch Link)を構成.

すると,あーら不思議,2台のスイッチが仮想的に1台に.
片方のVirtual Switching Supervisor 720がActive状態,もう片方の
VSS720がStandby状態に.
Standbyと言っても,機能的にStandbyというワケではなく,管理用の
制御権がActive側に取られているだけで,(スイッチとしては)機能している.

つまり,Active側VSS720のコンソールにログインすれば,仮想的に一体化された
2台のスイッチをメンテナンスできるという感じ.機能的にも同様.

なんとなく動作するまでの設定時間,約30分.
ここさえできればあとは力仕事.

というかこれ,本来なら昨年末には終わっていないといけないお話w
イベント出展やら卒論指導があったので,結局ノビノビに.
でも,急がないといけない一番の理由は,もう次の仕事が控えていることだったりする(泣).

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