ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

防衛庁のWinny対策

▽ 意外に普通? 防衛庁Winny対策PCの中身は - @IT
http://www.atmarkit.co.jp/news/200604/18/jda.html

DELLから約40億円で約5万6千台のデスクトップ及びノートPCを導入するとのこと。
OSはWindows XP SP2。これにウイルス対策ソフトウエアと構成管理ツールを導入し、
(OSのレジストリと併せて?)Winny起動を制限するようだ。

仕方ないのかもしれないが、結局Windows?
仕方ないのかもしれないが、結局ウイルス○○ター?
なお、Microsoft Officeも導入されているとのこと。
@ITのタイトル通り、「意外に普通?」

そういえば、確か経済産業省は外郭団体を通じて
「オープンソースソフトウエア推進センター」を作っていたような(苦笑)。

▽ オープンソースソフトウェア・センター(OSSセンター) - 情報処理推進機構
http://www.ipa.go.jp/software/open/ossc/index.html

昨今の事情から緊急的導入だったことと、既存システムとの兼ね合いもあり
Windowsでの導入も理解できなくはないのだが、あまりに縦割り・・・
# しかし、経済産業省内もWindowsで溢れているのだろう(苦笑)。

Windowsだから危険、オープンソースだから安全と言うつもりは毛頭ないが、
WinnyやShareなどWindows上で稼働するファイル共有ツールを媒介とする
情報流出が(当面の)問題なのだから、いっそのこと主要ファイル共有ツールが
存在しない環境を前提とした環境構築もアリなのではないか?

今回は恐らく「私物PCの一掃」による内部統制の強化が当面の導入目的だったと
推測できるのだが、現在の状況下ではWindowsベースのシステム構築を続ける以上、
対処療法的な解決策から脱却できない可能性が高く、結果として、新たな課題に
直面する可能性が高い。

防衛システムではなく、防衛庁内の業務システムであることは理解できるのだが、
もう少しひねってもよかったのではないか?
そもそも、防衛研究所内に情報セキュリティの専門家がいらっしゃると思うのだが・・・

ちなみに数年後、今回一括導入のPCを大量廃棄することになるのだろう。
この折、ハードディスクを初期化せず廃棄するようなことだけは勘弁してほしい・・・

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