ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

無線LAN構築(1)

学内某所で運用するため、Cisco Aironet 1130AGを導入。

今回導入した無線APの型番は「AIR-AP1131AG-J-K9」ってモノ。
利用者収容のため、1130AGを20+α台を導入、設置。

見た目と大きさはこんな感じ。1辺約18cmの正方形。


今まで導入していたCisco Aironet 1230AG(AIR-AP1232AG-J-K9)でもよかった
のだが、今回の設置場所は天井高がそんなに高くなくAPに容易に手が届くため、
敢えてアンテナ内蔵モデルを選択。
だって、アンテナ回すと抜けてしまうから、悪戯されてしまうのよね。
あと、この1130AGや1240AGの世代から工業デザインとしても洗練されてきたので。

ちなみに1130AGは、表面がフタになっており、これをスライドさせれば
ケーブル差込口にアクセスできる。


あと、中継系としてICOMのビル間中継ユニットを導入。
具体的には、SB-5100とSB-510EA。
SB-5100は思っていたよりでかい。まあ、2波分収容できるから仕方ないけど。


で、今回、上記のAPやビル間中継ユニットに電源供給するため、松下ネットワーク
オペレーションズ社のPoEスイッチ「Switch-M12PWR」を導入。


実はこれ、個人的には待ち望んでいた製品。
全ポートにPoE(IEEE 802.3af)給電可能な小型スイッチが、知る限り見当たらなかった。
もちろん、小型PoEスイッチは商品として存在していたのは知っていたが、殆どの
場合、クラス3(15.4W)給電できるのが合計3〜4ポートまでという制約があった。
装置全体での給電能力が小さいのが原因。

Switch-M12PWRは、装置全体の給電能力が170Wなので、最大11ポートまでクラス3給電
ができる(15.4W×11port=169.4W)。
全ポート給電(12ポート)には1ポート及ばないが、とりあえず必要十分。

もちろん、エンタープライズレベルのPoEなL3スイッチ(FoundryやCisco Catalyst)を
大枚はたいて調達すれば、24ポートとか48ポート全部をクラス3給電できるのだろう
けど、単に無線APをドライブしたいだけなら明らかに過剰投資。
そういう意味で、Switch-M12PWRはお手頃サイズと価格という感じ。

惜しいところは、Switch-M12PWRを宛先とするTELNET接続の制限ができないこと。
リモートでの設定変更や状態確認のため、TELNETでログインして操作することは
一般的だと思うのだが、TELNET接続可能なsource IPを選択して除去できない。
すなわち、TELNETログイン可能な状態にしておくと、ログインプロンプトまでは
到達できてしまうワケで、やはりこれはあまり嬉しくない。
# さらに欲を言えば、sshでログインできれば言うことないが(笑)。

CLIがCisco IOSライクな操作感を持っているので、ついでにアクセスリストも
実装してくれたら嬉しいのだけど。
もしMNOな方が見られていたら、ファームウエアバージョンアップで対応してください(笑)。

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