ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

自動車保険(任意保険)を変えてみた

車検に併せて、自動車の任意保険を考えてみた。

従来は、ディーラー保険部門(代理店)が勧める大手損保の対面販売型のモノを契約していた。
が、この機会に同一条件、同一特約にて数社から見積もりを取り再検討。
もちろん、今契約している任意保険を更改することも選択肢に入る。

個人的内容が含まれるため詳細は明かせないが、結論から言うと、某電機メーカーが
親会社の「ダイレクト系損保」に決定。
前述の通り各保障は同一条件での見積もりなので、基本機能として付帯される
各サービスの優劣や、ネット上での評判も参考にした。

従来契約(の更改後)保険料と、今回契約のダイレクト系損保の保険料差は約1万円。
当然ながらダイレクト系損保が安い。加えて(従来は付帯しなかった)無料ロードサービス
なども標準付帯のためお得感があった。

実は、保険料差だけを考えれば、さらに安いダイレクト系損保も存在する。
実際、現契約より2万円以上安価な保険料で、同条件の契約可能なモノもあった。
しかし「安かろう悪かろう」ではないが、有事の際、支払い保険料の出し渋りが多い、
示談交渉サポートが十分ではない等の"評判"も勘案し、単に保険料の高低だけで
選択するのは危険だと考えた。
# しかし、"評判"ほど実体のないモノもないのだが・・・

さて、今回代理店経由ではなくダイレクト系損保を選択したもう一つの理由として、
「明朗会計」的な保険料算出が可能であったことが挙げられる。

代理店が提示する「おすすめプラン」は、いわば「セット商品」。
そのセット内容を確認するには、代理店担当者から情報を聞き出さねばならない。
また、ひょっとしたら過剰な保障内容に対してまで、その対価を支払っていたかもしれない。

しかし、ダイレクト系では提示されるオプションとその保障内容を選択し、自分で
補償内容を設計できる。それも、すべてWeb上で。
すなわち、補償内容を理解する努力を惜しまなければ、我々は「選択の自由」を
手に入れたことになる。

従来、保険に対する個人的なイメージは「ブラックボックス」だった。
「対人無制限、対物無制限」を基本として、あとは内容を深く理解することなく
保険料を支払っていたのが実情。

しかし今回、細かく補償項目を設計して分かったことは「保険で担保可能なリスク範囲」。
有事の際に「何が、どこまで」補償されるのか、ということが「定量的に」把握できた意味は大きい。
実際、既に契約中の生保で保障される内容まで、損保の特約に入れていた。

先のユーザー車検でも同様だが、やはり今までブラックボックスとなっていた部分を
知ることが重要。もちろん、知る(理解する)ためにはそれなりの負担が必要だが、
物事や制度の「仕組み」を理解することで、我々は自分の環境下で本当に必要なもの
のみを取捨選択できる。
恐らく、「自分でリスク要因を理解して、必要な保障(機能)を選択したい」という
人には便利な世の中になりつつある。

従来型の「セット商品」は、「リスクを理解する努力はしたくないが、有事には
何もかもおまかせ」という人を対象としたビジネスモデルに変化していくのかもしれない。

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