ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

通線ワイヤー

とある事情でツイストペアケーブルをCD管に通線しなければならなくなったため、
改めて通線工具を調べてみる。

ちなみにCD管やPF管は「合成樹脂製可とう電線管」の一種で、可とう性(可撓性)とは、
柔らかく曲げやすい性質のこと。

CD管のCDはCombined Ductの略で、CD管は非耐燃性(自己消化性なし)の電線管で、
管の色は各メーカーともオレンジに統一されている。
PF管のPFはPlastic Flexible Conduitの略で、PF管は耐燃性(自己消化性)がある電線管。
その構造により、PFS(単層構造)とPFD(複層構造)に分けられる。
※出典:合成樹脂製可とう電線管工業会(http://www.pf-cd.gr.jp/

CD管は耐燃製がないため、本来コンクリートスラブ中などへの埋設配管用として用いられる。
しかしIV線を通すのならともかく、ツイストペアなどの弱電線を通す場合は、コストの
関係から露出配管で用いられることも多いらしい。
あくまで弱電線の保護管としての役割だから、ということらしいが、やはりPF管を使って欲しいところ。

さて、今回呼び径22のCD管にCAT5eのツイストを通さねばならない。
# 22φもあるので、そのまま通りそうだが(苦笑)。
で、呼び線(タキロン線など)が入れられておらず、空配管だけなので通線工具を調べてみた。

配管内への通線工具としては「通線ワイヤー」というモノがあるらしい。
とりあえず検索して引っかかってきたのが、マーベルの「Jetライン」。
30mのモノで線径5.7mm、定価9,400円ナリ。

ただ、電線引っ張るワケではなく単にツイスト引っ張りたいダケなので、もっと耐荷重
低いモノでもいいかと。
# 2.9kN(295kgf)とかで引っ張れば、ツイストペアの方が断線しそうだし(笑)。

ってことで探してみると、同じくマーベルの「スネークライン(MW-430S)」ってモノが。
線径4.5mm、耐荷重2.4kN(244kgf)、定価6,000円ナリ。
ちなみに収納ケース(MWC-30)が定価3,700円ナリ。

あとはJEFCOMの「ブラックスリムライン(BX-4030)」とか。
長さ30m、線径4.0mm、耐荷重200kgf、定価5,985円ナリ。
でも、線径が細いと(今はスカスカだが)将来の押し込みに弱いか。

で、既に入線されている配管に追加配線する場合、ケーブル同士や配管との摩擦抵抗を
低減するため入線潤滑剤を使用する。
これにはデンサンウェット(ND-55S、0.5L)などが有名らしい。
間違ってもCRCなど吹き付けたら、その時は良くてもケーブル外皮が変質する。

あと、OAフロア用の通線工具としてネグロス電工の「ユカトール(RHL30)」とか。
長さ30m、定価19,800円ナリ。

いずれにせよ、恐らく通線ワイヤーは出入りの業者さんから借りると思われ(苦笑)。

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