ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

秋葉紀行(2)

秋葉2日目。

会場に早く着きすぎたので、コンビニで買ったパン食べつつ出勤途中の方々を
眺めてみる。


毎朝大変なのは同じとして、一人に与えられるスペースってどれくらいなんだろうと
思ってみたり(昔は同じだったので)。
そう考えると、何平方メートルか忘れたけど、個室が頂けている環境はやっぱり
有難いことだなぁと。

さて、今日は「事業者がやってよいこと悪いことを考えよう」というカンファレンスへ参加。
大学のキャンパスネットワークとはいえ、キャリアさんと変わらない法的責任を
問われる「特定電気通信役務提供者(プロバイダ等)」であることには変わりなく、
やはり法的根拠に基づく理論武装は必要だと思っているので。

企業ネットワークの利用者は社員なので、規則で拘束し、何らかの事態を引き起こした
場合は懲罰的な処置も可能だが、大学の場合は杓子定規に懲罰的措置を執ることもできず。
制御困難な「お客さん」を利用者に抱え、問題発生時には(場合により)責任を
問われる可能性があるという面でもプロバイダ的なのだが。
# そもそも「コンプライアンス」を理解している利用者ばかりじゃないので(泣)。

なので、最低限、プロバイダ責任制限法とか個人情報保護関連5法は押さえていて
当然の状況なワケで。
あと、当然ながら改正著作権法の(解釈)動向も追っておかねばいけないワケで。

結論から言うと「やっぱり大変だわ」の一言。
キャリアさんのように法務担当者がいない組織で、法務担当者並の知識がネットワーク
管理者に求められるなぁ、と。
なんかあったら、結局こちらに全部振られるのは目に見えているので、結局、
自己防衛しなきゃなんないし。
# 地元にネット上の権利問題とか著作権問題とか肖像権問題、プライバシー侵害問題に
# 明るい弁護士さんがいらっしゃれば、ぜひ教えてくださいw。

愚痴ってても仕方ないので、危機管理の一環として様々な事例とその対処法を、
せめて知識だけでも知っておかねばと思っていたので、結構いろいろな事例を
知ることが出来たことは収穫だな、と。

そして、夜はBoFに参加。


大きなテーマとして「人材育成どうする?」ということで議論が展開。
若手が参入してこない分野の将来は目に見えているワケで。

ただ個人的に感じているのは、L3以下の部分は既にコモディティ化していて、実際、
インターネットに繋げるだけなら誰でも出来るし、月額数千円出せば、それこそ
ファイバが配られてくる時代になっているので。
そうなるとベタにL3な世界はもう飽和しているんじゃないかと。
# ただ単に「IP接続性を確保します」という部分ですね。

そうなると、やはり目を向けざるを得ないのは上位層の仕組みとか、さらに上位層(笑)の
コンテンツになってくるのは当然で、対処しなければならない問題もL4〜L7が中心に
なってくる。
当然(金銭も含めた)価値はそのレイヤに集まってくるので、人的資源もそこを目指す
のは、ある意味当然なのかなぁと。

もちろん、下位レイヤの重要性は十分理解していて、そこが十分機能してこその
上位レイヤなのだが、あまりにも「縁の下の力持ち」的イメージになってしまって
いるかなと。
# 正に自分自身がそういう経緯を辿ってきたので(笑)。

電気、水道などの生活インフラと同じで、つながって当然な状況では、落ちた時には
怒られても、平常時に褒められることは無いワケで。
だから、時折システム落としてやろうかと(もちろん冗談だけど)思ったりするワケです(苦笑)。

設備や建物、組織に限らず、何でも「作る」時は(賛否含めて)脚光を浴びるけど、
完成して、維持管理や運用フェーズに入ると、とたんに人の興味は失われるのが現実。
でも、性能や機能を維持しようと思うと、地味だけど継続的な維持管理が必要で、
そこにはそれなりの知見と努力が必要なワケで。
「縁の下の力持ち」で頑張ってる方々が報われる世の中であって欲しいワケです(笑)。

そんなこんなで、秋葉から蒲田へ移動。

オンリーワン技術を持つ町工場の多い大田区。頑張って頂きたいと心から思う。
# 個人的には東大阪の方が親近感があるが(苦笑)。

で、適当な中華料理屋さんで青椒牛肉絲定食を注文(笑)。


実は明朝一番の飛行機で帰投予定。
それは明日午後から別のセミナーに出るから。
で、夜は懇親会らしく。しかし、大御所な先生方ばかりでどないしましょ、と思ったり(苦笑)。
ま、親睦深めて参ります(笑)。
# 名刺使い切ったから、名刺刷らなきゃ・・・。

スポンサーリンク