ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

10GBASE-SR評価結果(1)

某社内LAN再構築時を見据え、既設MMFで10GBASE-SRがどこまで通るかを実証してみた。

今回借用したvendorのサイトから得た、短波長での接続可能距離は次の通り。
(a)波長λ=850nm(短波長)、コア/クラッド径=50/125μm、モード帯域=400MHz/kmで66m
(b)波長λ=850nm(短波長)、コア/クラッド径=50/125μm、モード帯域=500MHz/kmで82m
(c)波長λ=850nm(短波長)、コア/クラッド径=50/125μm、モード帯域=2000MHz/kmで300m

実は、構内に敷設されているMMFの殆どが(a)もしくは(b)。
ここ1〜2年前に敷設したものから(c)なのだが。

で、とりあえず(a)(b)仕様のMMFで接続されている建物は、トポロジ中心となる
建物から先はリンクアップせず。ちなみに建物内は大丈夫だったが・・・。
リンクアップしなかった建物に関してはSMF(即ち10GBASE-LR)で収容せざるを得ない。

残るは(c)で接続されている建物だが、実はこれも300mぎりぎりといったところ。
実験してみないと何とも言えないが、構内LANで10Gを通すならば、もう基本的に
SMFで行くしかない。

これから構内に光ファイバを敷設する場合は、MMFと同等の心線数(以上)を持つ
SMFを入れておく方が良さそうだ。

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