ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

Fukushima 50

欧米のマスメディアでは「Fukushima 50」という固有名詞が一般的に使われているらしい.

原子力発電所インシデントでは,常時緊迫した状況が続いている.
このインシデントに,当初より現場対応している50人の話.
▽ Last Defense at Troubled Reactors: 50 Japanese Workers - The New York Times
http://www.nytimes.com/2011/03/16/world/asia/16workers.html?_r=1

もちろん,記事となって然るべき話だと思う.その殆どは,電力会社(の関係会社)社員,製造メーカー関係者など,名前も公表されない技術者だろう.
現在,放水活動に従事する自衛隊員,消防隊員も同様に賞賛され,尊敬される.シビアな環境下で送電線を敷設している技術者も同様.
彼らの使命感と自己犠牲によって,インシデントのさらなる深刻化が避けられている.

ただ,なぜ,このような事態に陥ることになったのか,その検証を忘れてはいけない.

震災という不可抗力があったにせよ,インシデント発生後の対応に誤りはなかったのか.
それ以前に,通常時,必要以上の予算削減などにより,必要十分な危機管理体制や設備が維持出来なかったのではないか.
そこに,マネジメント層の怠慢や傲慢はないのか・・・など.

分野は違えど,我々技術者は,平時労われることは少ない.
しかし,当たり前のサービスを,当たり前に提供し続けているその裏で,たゆまぬ努力と労力がかけられていることを,何かの折に思い出して頂ければと思う.

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