ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

DELL SAS 6/iR AdapterでRAID1を構成しているHDDを直接アタッチしてみた

DELL PowerEdge R300に実装したDELL SAS 6/iRでRAID1を構成していたのだが、1本しか使えなくなっても仮想ボリュームとして認識されていたので、残り1本を直接アタッチしてみた。

これに先立つ経緯は次の通り。 

silvernetworks.hatenablog.jp

 HDD2本で構成されるRAID1で、1本しかHDDを実装しなくても、状態「DEGRADED」で一応仮想ボリュームは構成されている。

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SAS 6/iR AdapterのConfiguration Utilityからも「VIRTUAL DISK」として仮想ボリューム化されていることがわかる。つまり、1本のHDDでも(一応)RAID1が組まれている状態。

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このままだと直接HDDを操作できないため、さっくりDelete Arrayを実行(苦笑)。

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当然、Y : Delete array and exit to Adapter Propertiesを選択。

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「ほんまにええの?」的なことを聞かれるが、<F3>を押して実行。

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すると仮想ボリュームが削除され、HDDが直接アタッチされる。

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再起動しても(当然)HDDが直接接続されている状態になっている。まあここまでは当たり前。

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このまま放置しておくと、RAID1を構成していた片割れのHDD1本から、普通にOSがbootupする。他のRAID Adapterではどうなるか分からないが、少なくともDELL SAS 6/iRでは、OSが入っている基本パーティション以外にRAID管理情報を書き込んでいるのね、と。MBRかGPTのどこかに仕込んでいるのか詳細は不明だけど、RAID Adapterの機能でHDDの同期が出来ない場合などに(データサルベージに)使えるかもしれない。

ハードウエアRAIDでも、ソフトウエアRAIDでも、RAID1を構成する場合は、RAIDを構成してOSインストール後に、どうすればHDD1本を直接アタッチできるか事前に検証しておいた方がいいかも。障害が発生してからそんな実験なんて出来ないので。

何より、もうRAIDなんて使いたくないのが正直な気持ちだが...orz

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