ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

動かないコンピュータ

と言っても,某経済新聞系雑誌の特集ではない.

所用で遠出した時のこと,とあるショッピングセンターに立ち寄ると,
どう考えても場違いなキオスク端末が・・・


別方向から撮っても,やっぱり場違い・・・
というか,その存在すら認識されていないような雰囲気・・・


近づいてみると「地域イントラネット」なる表記が.
「ご自由にご利用下さい」とあったので,利用してみたのだが動かない・・・

メディアプレーヤーっぽいものが組み込まれたページが表示されるのだが,
ソフトウエアキーボードも立ち上がっておらず,利用者は文字を入力する術がない.

しかし,思いっきりウインドウの「閉じる」ボタンが表示されているので,
ブラウザを終了させ放題だったりする.

せめてOperaあたりをキオスクモードで起動しようよ・・・
あと,Firefox + R-kioskとか・・・

極めつけは直IPアドレス.イントラネットとはいえ直IPは無いでしょ,と.
RFC1918だからいいというワケでもなかろうに.せめてイントラネット内で
有効なDNSくらい立てようよ.おまけに「test.asp」って・・・


この事業,恐らく某総務省の「地域イントラネット基盤施設整備事業」で補助
されたものだな,と.それもたぶん1/2.
で,ちょっと調べてみたら,事業費は,光ケーブル敷設工事と機器構築工事
併せて約2億円.ってことは,1億円は補助金(つまり税金).
インフラ構築込みとはいえ,ちょっと・・・

いやまあ,他人事ではないのだが,やはりこういう事例を見ると考えさせられる.
利用者不在のシステム導入ほど,悲しいモノはない.

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