ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

Winny離れが加速?

今朝「NHKニュースおはよう日本」を見ていると、Share(仮称)による著作権侵害増加
に関する報道がなされていた。

▽ Shareの著作権侵害急増 - NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/04/11/d20060411000005.html (リンク切れ)

NHKオンラインでは「Share」表記だけど、放送時のおはよう日本では
「Share(仮称)」と表記されていたことがちょっと面白かったり。
どこかからツッコミが入ったのだろうか(苦笑)。
# 以下、本記事では「Share」と表記。

内容は、昨年度一年間における新作映画の全放流数65件のうち、Winnyへの放流が4件、
Shareへの放流が61件だった、というもの。
この統計結果から、映画コンテンツ放流の主な舞台はWinnyからShareへ移行していると言える。

Winny作者が逮捕、起訴されて以降、Winny利用者が他のファイル共有
コミュニティに移行する可能性は以前から指摘されてきたことであり、今さらと
いう感がなきにしもあらずだが、具体的な統計によりShareへのコンテンツ放流率
増加が示されたことは意味がある。

恐らくWinnyコミュニティにおける昨今の情報流出事件が頻発したこと、加えて、
一部プロバイダによるWinnyトラフィック制限の動きが利用者のWinny離れを
加速させていることは想像に難くない。

過去、家庭用ゲーム機で展開されたシェア争いと同じく、利用者は優良なコンテンツが
集まるところに引き寄せられる性質を持つ。このことから、そう遠くない将来、
大多数のWinny利用者は(例えば)Shareなど他のファイル共有コミュニティに
移行するのだろう。自明なことだが、利用者はWinnyを使うことが目的ではなく、
ファイル共有コミュニティ内を流通するコンテンツを入手することが目的だから
である。

恐らく歴史は繰り返すのだろう。今、Winnyコミュニティで頻発している情報流出が、
いずれShareコミュニティにおいても珍しいことではなくなると思われる。

散々騒がれたWinnyコミュニティでの情報流出の知見が、Shareコミュニティに
有効に作用することを願ってやまない・・・(厳しいだろうなぁ)。

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