ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

平衡型メタルケーブル

某弱電系工事で使われていたメタルケーブルが切り捨てられていたので、思わず撮影。


平衡型メタルケーブルで心線(導体)の太さは分からないが、恐らく100対か200対。
早い話、PBX、MDF、IDFなどの略語が飛び交う音声系な世界でのケーブル。
恐らく、MDF〜IDFを繋ぐ幹線系と思われ。

ちなみに切断面はこんな感じ。


このペアすべてが最終的にPBX〜音声端末間をピアで繋いでいると思うとぞっとする。
なぜなら幹線系はこれ1本ではないので。系統管理しろと言われたら正直イヤだ(笑)。
ちなみに弱電系ハンドホール内はこやつのサービスループがとぐろを巻いてる(苦笑)。

PBXを対応させて手順もIP系にしないといけないだろうが、もし伝送路を光ファイバに
すれば、幹線系は恐らく1対で十分賄えると思われ。
# IPな世界だと、そもそも何対なんて話じゃないし。

旧来型の技術は確かに枯れているし安定性もあるが、やはり不便なところも多く。
特にコストパフォーマンスではどうかと。
とはいえ、新技術を適用する場合には十分な事前検証が必要。

まあでも、どうやら総務省の研究会も固定電話でのユニバーサルサービス提供を
2009年に見直し、それ以降はIP系での音声サービスを主に考える指針を出したみたい。

▽ 固定電話の全国一律サービス見直し盛る、総務省報告書 - NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070817AT3S1700X17082007.html

このケーブルとか局内交換機とか見てると、そりゃそうだわなと思わずにはいられない。
そうなると、今まで以上にIPネットワークの安定運用技術やノウハウ蓄積が必要な
ワケで、管理者の眠れない夜が続くワケだな(泣)。
# ま、何年も前から分かってたことだが・・・。

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