ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

やっぱり減らないWinny利用

▽ ウィニー利用50万台以上、問題化の後も増加 - 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060529it01.htm

久々のWinnyネタ。
Winny利用者はここ2年間で倍増し、かつ、2006年2月あたりの情報漏洩事故が多発して以降も
利用者は増加傾向にあるとのこと。

ふと思ったのですが、最近この手の情報漏洩関連のニュースが減りましたよね。
以前、連日のように報道されていたと思うのですが、最近はよほどニュース性のある
漏洩事故じゃないとニュースサイトに掲載されないことも多いのではないでしょうか。

もちろん、漏洩情報の拡散性を考えると、闇雲にニュースとして報道されるのも一考の余地が
ありますが、それを割り引いたとしても、恐らく情報漏洩事故のニュース的価値が減少してきた
のでしょうか。

日本人特有の気質なのかもしれませんが、情報漏洩関連のニュースそのものが
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」的な扱いになりつつあるような気がします。

先のニュースにもあるように、情報漏洩リスクとしては(恐らく)何も状況は改善しておらず、
Shareの台頭も含め、むしろリスクは増大していると考えるべきでしょう。

HIV感染者数は、先進国の中で唯一日本が増加しているのだそうです(2004年時点)。
その原因として、特に若年層における、HIVやAIDSに関する無知や誤解が多いと聞きます。
関連機関のご努力もさることながら、残念ながらその実情や正確な情報が十分に周知されて
いないのかもしれません。

過去、我々の現場でも、ファイル共有ソフトウエア(を使用すること)の危険性を論ずることは、
逆に、寝た子を起こすことにつながる、という議論もありました。

しかし、正確な理解と問題認識、対処方法(予防策を含む)を知ることが、結果として
自分の身を守ることにつながると考えます。
地道かもしれませんが、やはり利用者に対して、如何に正確な情報を伝え、危機意識を
高めていくことができるかが、我々に課せられた課題なのかもしれません。

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