ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

ブログ記事の品質

「ウェブ進化論」記事つながりで。

gooの検索エンジンに「ブログを除外」するオプションが付いたとのこと。

▽ goo検索に“ブログは除外”機能 - ITMedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0607/31/news068.html

ブログ普及によりコンテンツ公開のための技術的障壁は確実に低下し
ネット上に自らの知見や考えを公開する人は明らかに増加した。
自明だが、真の意味でのインターネット参加者数が底上げされたのだろう。
つまり、情報の絶対量は増えた。しかし、その玉石混合度は広がったと感じる。
もちろん、洗練された内容を持つ記事に巡り会うことも珍しくない。

ある情報を入手するために検索エンジンを使う、というのはよくある風景となった。
しかしこれは、知りたい事柄を「俯瞰」するためには有効だが、知りたい対象を
「深く理解」するためには必ずしも有効とは言えない。
昨今のブログ一般化により「ノイズ」も増加したからである。
# ニュース記事に関する「一行コメント」とか・・・。

調べる対象にもよるが、現段階において、検索エンジンのみを用いて詳細な情報を
記述したWebページに到達できることはまれである。
個人的には、その事柄をさらに深く調べるための「キーワード(専門用語など)」を
得るために検索エンジンを活用している。
その目的は、最終的に適切な専門サイトや書籍へのポインタを得るためと言ってよい。

この意味では、goo検索が実装した「ブログ除外」機能は有効に働く。
しかし、ブログ技術が容易にWeb記事を作成可能なことも事実。
すなわち、今までブログ技術に依存せず専門記事を公開してきたサイトが、ブログ技術に
基づくサイト構築手法に変化した場合、「ブログ除外」機能は、有用な情報の抽出という
観点からは有効に機能しなくなる。

最終的には、インターネットの自浄作用とも言える「情報の淘汰」を期待しなければ
ならないのかもしれない。

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