ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

"An Inconvenient Truth"




台湾出張行き帰りのJAL機内で、映画「不都合な真実」を見た。
オリジナルサイト(英語)はこちら

これは、元アメリカ副大統領のAl Gore氏による30年来の地球温暖化に対する
問題提起と啓蒙活動をドキュメント映画化したものだ。
我々の業界、Al Gore氏といえば「情報スーパーハイウェイ構想」な方だったが、
地球温暖化問題については、彼が学生だった1970年代から関心を持っていたらしい。
ということは、どちらかといえばこちらの問題の方がライフワーク。

さて、この映画はフィクションではなくノンフィクション。
地球温暖化の経緯と現状が、極めて理論的に検証され、未来に対する明確な
警鐘が鳴らされている。
そしてその一連のメッセージが、分かりやすいグラフィックと、軽快だが非常に
慎重かつ重厚な語りで我々に示される。
つまり、プレゼンテーション内容すべてに意味があり、我々が認識し、考えなければ
ならない内容で埋め尽くされている。

自分は別にエコロジストではないが、これは「見るべき」映画だと思った。

映画中でも言われていたが、大きな球体にワニスを塗るとその厚みが"大気"らしい。
そう考えると、人間の産業活動の結果排出されるCO2で、大気のCO2濃度が簡単に
上昇するのも頷ける。

確かに自分の幼少の頃に比べると、明らかに夏は暑くなったように感じるし、
台風の大きさや発生件数、発生場所も、従来の常識とは微妙にずれてきたように思う。
昔は10月に入れば衣替えで冬服を用意したものだが、今は10月中旬〜下旬でも
日中は半袖で過ごせることもある。

(各所で述べられているが)地球温暖化の最大原因は、CO2等の温室効果ガスの
爆発的増加と森林の大幅な減少。そのほとんどは人間が行う消費型経済活動が原因
(と言われている)。
これを根本的に解決するには、国家を含めた世界規模での協調が不可欠。
となると、しょせん他人事、と思う人も少なからずいるだろう。

とはいえ、恐らく普通より多少燃費の悪い車に乗っているので、あまり大きなことは
言えないのだが、それでも、とにかく冷暖房の温度を少し上げる(下げる)とか、
エコ製品を買う、また、環境問題や代替燃料化などに取り組んでいる企業の製品を
優先して買うなど、できることから始めなければと思わずにはいられない。
つまり、我々一般消費者の意識改革なしには問題解決は進まない。

まずは、地球温暖化問題を「今そこにある危機」と認識することが必要。
問題の進行状況は待ったなしのところまできていると思われる。

この映画の日本公開は2007年新春らしい。封切後、もう一度見に行こうと思う。

余談だが、地球温暖化をググっていて行き当たったのが下記の関連リンク。
個人的には、未だ京都議定書に批准しないアメリカ(ブッシュ政権)の動向が興味深い。

以下、関連リンク。
▽ 地球温暖化に関する報告書、ブッシュ政権が発表を妨害? - CNN.CO.JP
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200609280024.html

▽ チーム・マイナス6% - みんなで止めよう温暖化
http://www.team-6.jp/

▽ 地球温暖化、今動き出せばまだ間に合う! - cafeglobe.com
http://www.cafeglobe.com/news/climatechange/050112.html

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