ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

大学共通一次試験

実は、先日土曜日は母校出身学科のOB会だった。
社会人になってから入学し、最終的には学位を出してもらった大学ではあるが、
今でも公私ともにお世話になっている先生も多い。旅費出してもらったりとか(苦笑)。
だからというワケではないが、やはり多少の帰属意識が残っていたりする。

OB会で出身講座の先生と話をしていて、「実は共通一次を受けたことがない」という
話をしたら、少しびっくりされていた。
今では大学講師などという仰々しい肩書きを貰ったが、実は共通一次を受けたことがない。
それは、社会人特別選抜だったから(苦笑)。

リアルタイムでの学生時代は、工業高等専門学校(略称:工業高専)と呼ばれる学校に
在籍していた。高校3年間+短大2年間に相当する期間を一貫教育し、大学工学部に準ずる
人材を輩出する、というのが謳い文句だった。

確かに内容的には面白かった。工業高校に比べると専門的な機材や設備が充実しており、
空いた時間にはこれらの機材を、ある程度自由に使わせてもらえた。
元々エンジニア志望だったので、いろいろな設備に直に触れることができたことは
今でも良かったと思っている。

が、残念ながら「準学士」。すなわち、学位としては短大卒と同じ。
# 今は専攻科に進めば、大学評価・学位授与機構から学士がもらえるようだが。

恐らく、今の業界に移ってこなければそのままでもよかったかもしれない。
元々在籍していたソフトウェア企業では、学歴よりも実績がモノを言う業界だった
こともあり、高専卒であることは「あまり」ハンデにならなかった。
実際、大卒な方々と同等以上の成果を出していたと思う。

が、縁あって今の業界へ。
無論、最初は事務職採用だったため直接学歴は関係なかったし、仕事面においても
(既に在職されている方々に)劣るとは思っていなかった。
しかし、時折(大っぴらではないが)大学を出ていないことがハンデと思ったこともある。

そこで進学したのが母校工学部の夜間主コース。で、なおかつ、社会人特別選抜(苦笑)。
普通は通常のフルタイム学生と同様にセンター試験+二次試験で選抜されるのだが、
大学進学を決意したときは既に充分な社会人経験があったため、社会人特別選抜の
対象者となっていた(笑)。

しかし、卒業すれば「学士(工学)」。
「学士(工学・社会人特別選抜)」でもなければ「学士(工学・夜間主)」でもない(笑)。

それからも社会人である特権をフル活用(苦笑)し、入試に関しては通常学生より
多少の優遇を受けた(苦笑)。
# もちろん、入ってからは一緒なので念のため(泣)。

今から思えば、そもそも高専に進んだことが特異な経歴の始まり。
普通科高校に進んでいれば、もう少し楽しい高校生活を送れただろうに(苦笑)。

確かに、学士以降の学位を得たのは遅かったし、回り道をしたかもしれない。
しかし、少なくとも社会経験があったからこそ、大学工学部で学んだ理論なども
実感を持って学習できた面もあり、その後の研究活動についても地に足のついた
面を忘れずに居られるのでは、と思ったりもする。
やはり、企業的発想が少しは残っているのだろう。

今の学生を見ていると、少しでも楽に効率よく物事を済まそうとする方々が増えたと思う。
時には非効率だと思えても、その経験が後から役立つこともある、ということを
学生たちには知って欲しい、と思う。
# でも、役に立たないことも多いけど・・・。

スポンサーリンク