ネットワーク管理者の憂鬱な日常

とある組織でネットワーク管理に携わる管理者の憂鬱な日常を書いてみたりするブログ

理不尽な親が急増中らしい・・・

▽ 理不尽な親急増 「念書を出せ」「給食費はタダで」無理難題続出、文科省が研究会 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/11887/

理不尽な方々のせいで、うつ病になったり、休職する先生も多いのだとか。

幸か不幸か、個人的には、まだこういう状況に遭遇したことはない。
恐らく大学は、幼少中高に比べると、保護者な方々と直に接する機会は少ない。
でも、いずれ、そういうこともあるんだろうな・・・。
同僚の先生方の話を聞いていると、程度の違いはあれ同様の経験がおありのようだ。

一応これでも子持ちなので、親としての観点において、同じ「親」な方々の行動を
疑問に感ずることが多かった。

子供の幼稚園時代、発表会やら父兄懇話会やらでの一コマ。
 ・人が座っている前に陣取り、ビデオカメラの三脚を設置する方々
 ・幼稚園の先生や懇話会講師の先生などの話者そっちのけで雑談に興じる方々
 ・時間を問わず、あちこちで鳴り始める着信音
 ・これらを注意され、悪びれるどころか逆ギレする方々
今日、田舎の幼稚園でさえもこのような風景は珍しくない、と身をもって感じた。
また、これが少数派な方々じゃないところが将来を悲観的にさせる。

モラルの低下とかいろいろ原因はあるだろうけど、「気づけない」のだろうか。
そこに三脚設置したら迷惑とか、話者の前で雑談続けたり着信音鳴らすと失礼とか。
気づいていたとしても、自分だけがよければいいという価値観から、自分には
甘くしてしまうのだろうか。

担当するゼミの中でも考えさせられることは多い。
ある手伝いをゼミ生に頼むため、くじ引きで担当学生を決定した。
しかし、その学生は手伝ってもらう日に授業はなく、また、10km超の道程を自転車で
通学していた。手伝いのためだけに大学に来てもらうのも気がひけたので、大学近くで
下宿する別の学生に無理を言って代わってもらった。

普通なら役割を代わってもらったことを恐縮し、礼を述べるのが本筋だと思う。
しかし彼は大喜びした。役割を代わってもらった学生の目の前で。
もちろんその場で諭したが、「人に対する思いやり」が希薄になりつつある現状を
感じた一件だった。

「自分にされてイヤなことは、人にもしない」という価値観は廃れてしまったのかもしれない。
しかし、願わくば自分だけでも、この価値観を持ち続けていたいと思う。

そして、それは(不幸にも)自分と関わりを持つことになった学生にも伝えていきたい。
その結果、主宰するゼミが敬遠されたすれば、それは自分自身が退場するしかないのかもしれない。

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